こんにちは。小俣造園の小俣聖です。本日はモチノキの刈込剪定についてお伝えしたいと思います。こちらのお庭には先代が好んだ仕立物の植木が多く、特に器量の良いモチノキが数多くあります。刈込鋏による刈込剪定ですが、モチノキの柔らかい風合いが引き出せるような手法を用います。
左側2本が玉散らし仕立てのモチノキです。芯(頭の部分)は左右対称に、かつ拡大すると分かりますが、向こう側が透けて空がチラチラと見えるようにします。やや専門的な話にはなりますが、刈込鋏のみでこの見た目の葉量になる深さまで刈込むと、これからの時期は寒さで表面が変色してしまいます。これを防ぐために刈る深さは控えめにし、葉量は手で不要な枝を取り除く文字通りの手入れによって調整をします。また表面を鋏でバリバリと刈るだけの手入れを続けると表面に枝が密生し重苦しい雰囲気になりがちですが、この手入れをすることで葉の形がそのまま残るので刈込剪定でありながらモチノキの風合いを引き出せるのではないかと思います。ただ、玉散らしに仕立てられる植木は数種類ありますが、個人的にはこのモチノキの手入れが最も難しいと感じます。
写真が撮影できる時間の都合上、手入れ途中の植木も数本写っていますがご了承ください。ここ数日は快晴が続き仕事も捗りますね。現場に着くまでには、ほぼ毎日脚立をトラックに積んだ他の植木屋さんを見かけます。当社もおかげさまで年末にかけて忙しくさせていただいており、なるべく多くのお客さまに伺えるように頑張っていきます。
それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!
小俣
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