職人の意地

生垣の剪定
生垣の剪定

 

こんにちは。小俣造園の小俣聖です。本日マンションの植栽管理の一環で生垣の剪定が完了しました。写真の通りとっても長く、全長は100mを優に超えるほどの大きさです。これほどの長さの物は個人邸では見られずマンションならではの植栽だと思います。

 

ところで植木屋や庭師といった職人は生垣の剪定というものに、とても神経を遣っているということをご存知でしょうか。決して他の仕事をおろそかにしているという意味ではないのですが、生垣の剪定に於いては気が抜けないという意味でとても疲れる仕事です。

 

ということで今回はこの生垣の剪定について掘り下げて書いてみたいと思います。

 

 

まず、生垣の美しさは「直線的な仕上がり」で決まるという見方が前提になります。

赤のラインが天端
赤のラインが天端

 

生垣の上側を天端(てんば)又は上端(うわば)と言います。赤のラインを重ねてしまうと本来の生垣の天端が隠れてしまうので敢えて離しています。この天端をいかに地面と水平に仕上げるかが生垣における美しさを左右します。おそらく同業の方々はこの天端が綺麗に直線的にそろっているかどうかを見て、その業者の手入れに於けるおおよその技量を測っているはずです。もちろん直線的であればあるほど良いものになります。

 

では、なぜこの天端の仕上がりで職人の技量が測れると言えるのかというと、単純に天端を地面と水平に仕上げるのが難しいからです。紙にフリーハンドで直線を書くのを想像してみてください。そしてそれが100mを超える長さになったらどうでしょう。書き始めと比べて徐々に高くなってしまったり、低くなってしまったり、あるいは直線のつもりで書いたつもりでも波を打つようにグニャグニャと曲がってしまうのも十分あり得ることです。

 

生垣の剪定に於いて定規の代わりを為す道具はありません。また、一度低く刈ってしまった箇所は元には戻らないので、それまでに仕上げた天端をもう一度低く刈り直してラインを合わせるか、あきらめるしかありません。目視のみで水平のラインを見極めて、慎重に作業を進めなければ直線的に仕上げることは不可能です。

 

今回は100mを超える長さのものですが、原則として天端を水平に揃えるというのはどの生垣に於いても共通です。これに関してはパッと見て誰にでも判断できることなので、もしご自宅に生垣があれば「生垣は真っすぐに仕上げてください」と一言伝えれば、普通の職人であれば意地でも綺麗に仕上げます。長々と書きましたが、時間をかけさえすれば誰でも出来る事ですからね。もしお客さんに「あそこ曲がってないですか?」なんて言われたらとても恥ずかしいですからね。

 

ちなみに小俣造園では生垣はどれも真っすぐ仕上げますよ!今の業者さんの仕上がりってどうなの?って思ったり、新しく植木屋を探したりしているようであれば是非ご連くださいね!

 

それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!

 

小俣