2.1【相模原】I様邸 マキの手入れが完了しました。

こんにちは。小俣造園の小俣聖です。今回伺ったお庭には数十年前に先代が作ったマキの仕立物がたくさんあります。かつてこちらの近くに植木の生産園があり、幼木を植えて今の形に仕立てていったものばかりです。そのどれもが器量が良く、合計で10本以上あるので手入れをしていてもとても楽しかったですね。

ちなみに私は去年の手入れで、朝起きると刈込鋏を握るような形で両手の人差し指から小指まで第一、第二関節が固まっていました。たぶん庭師あるあるではないでしょうか。今年は何ともなかったので刈込剪定にも慣れてきた証拠ですかね。

どこから写真を撮っても器量の良いマキがありますね。残念ながら曇り空で色彩が上手く出なかったのですが、実際に見ると青々とした見た目が魅力的です。

 

 

小俣造園ではどの植木も、より一層美しくなるような手入れを心がけています。「伸びた分だけ切ればいい」という考え方ではなく、どうすればその植木の魅力をさらに引き出せるかを考えます。具体的には「この部分はもっと深くまで刈った方がいい」逆に「この部分は去年より刈るのを浅めにして伸ばしていこう」といったようなものです。植木も生き物ですからこれが最高の形と言えるものはないわけで、毎年試行錯誤することになります。ですから手入れの技術を学ぶのは一生続きます。先代が仕立てたこのマキを私たちがより美しくできるように日々精進ですね。

 

それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!

 

小俣