植木の移植工事

こんにちは。小俣造園の小俣聖です。本日は植木の移植工事をしてきました。敷地内での住居建設に伴い、一時弊社の植木畑に仮植しておいた赤松とサガンカの2本がお客様の元へ戻ったかたちです。

既存の植木を伐採し、新たな植木を植えるという選択肢をとる方が多くなったこの頃ですが、あえて移植という選択をしていただきました。このような植木を大切する心をお持ちのお客様とお付き合いをさせていただき本当に幸せだなとつくづく感じます。

 

さて植木の移植というのは、根ごと掘り上げて植穴に入れるという一見シンプルな作業に見えて実は意外と難しいものです。移植をするにあたっては多かれ少なかれ根の切断を伴います。根は植物にとって水分を吸収するための大事な器官ですので、根の切断によるダメージが大きいと生死に関わります。そのため如何に太根を傷つけずに掘り上げるかが課題となるのですが、実際に掘り始めてみないことには根の状況がわかりません。熟練の職人であっても、このような老木の移植の場合は特に細心の注意を払って作業を進めているのです。

 

また、移植を行う時期も非常に大切です。切断された根から新たな根が最も成長する時期は新芽が伸びる時期と重なります。ですのでダメージを受けてからの早期回復が見込める春前が最も適しているといわれています。これが新緑が出て以降になると、樹種によっては水分量が多くなって脆くなった幹部分が吊り上げの際に損傷するということも起こるため注意が必要です。

 

それ以外にも土壌環境や日当たり、水はけといった様々な要素を考慮しなければ健全な生育というものが見込めないため、移植というものは本当に奥が深い作業です。もしご自身でやろうとお考えの方がいらっしゃれば以上の点に気を付けていただければ植木も元気に生き続けられると思いますので、ご参考になさってください。

 

それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!

 

小俣