マキの透かし剪定

こんにちは。小俣造園の小俣聖です。

先日テレビ東京の和風総本家という番組で金沢の庭師が紹介されたのを見ました。親子代々受け継いできた樹齢400年という老木のマキの木が紹介されていました。とても興味深い内容で、剪定にも地域性というものが現れるなとつくづく思いました。

 

 

仕上がりは若干違うのですが、テレビで紹介されていた同じマキの透かし剪定を、以前親方も商品として当社の植木畑にあるものに施していましたので、今回はそれについてご紹介したいと思います。

マキの透かし剪定
マキの透かし剪定
通常の刈込剪定のマキ
通常の刈込剪定のマキ

 

 

通常のマキの仕上がりとは大きく異なります。いつもは刈込鋏を使用して葉を切りながら輪郭を整えるのですが、透かし剪定では葉を切らず枝を抜くことで仕上げます。

 

僕も庭師として色んな植木を見たり剪定もしたりしますが、この透かし剪定をしたマキは写真で見ても惚れ惚れする姿だと思います。

内部にまで陽の光が届く
内部にまで陽の光が届く

 

透かし剪定は陽の光を満遍なく樹木に当てることで病害虫の発生を予防し、枝葉の成長や新芽の発芽を促します。また落とす枝葉の量が適切であれば見た目に美しいだけでなく、得てして樹木に掛かる負担も少ないので寿命を延ばすことにもつながります。マキは通常は刈込剪定ですが、こうやって数年に一度の間隔で透かし剪定をすることによって代々受け継ぐことのできる植木になっていきます。

 

テレビで紹介されていた老木のマキも素晴らしい樹姿でした。マキの枝は上に向かって成長するものですが、老木らしく差し枝も垂れるように伸びており趣のある雰囲気があったと思います。また金沢は毎年のように大雪の降る地域ですので、枝がその重みに耐えうるある程度の太さを保てるように庭師さんがそれを考慮して剪定しているよう見受けられました。

 

こちらの地域では雪は数年に一度降るかどうかという気候ですので、細い枝で仕上げても問題ありません。ですので放送を見た方は見た目の違いをかなり感じたと思います。これがベストだという仕上がりがあるのではなく、地域それぞれの気候に根差した剪定方法があるのだということがわかる面白い番組でした。また私よりも年下の庭師さんが頑張っている姿を見て良い刺激を受けました。今年もブログを更新して、少しでも多くの人に庭師のことを知って頂けるようにしていきたいと思います。

 

それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!

 

小俣