こんにちは。小俣造園の小俣聖です。本日はクロマツの手入れについてお伝えしたいと思います。こちらのお客様のところには大変立派な門かぶりのクロマツがあり、トップの写真左奥に見えるのがそれです。曇り空+夕方という条件になってしまい、美しさが十分に伝えきれないことが残念ですが、惚れ惚れするような姿形をしています。
手入れ前後の違いはややわかりづらいですが、やはり松は「すっきり、さっぱり」ではなく「色が薄く、透けるように」という手入れが栄えるものと感じます。違いがほぼないように見えても、職人2日で丸一日かかるくらいの枝葉の量があります。短時間でササっと終わらせてしまう職人の方もいらっしゃるかもしれませんが、たくさんの手をかけることによってこそクロマツの魅力が最大限に引き出されます。特にここまでのクロマツになるとそのことが尚のこと思われます。
別の角度からもう一枚。クロマツ以外にもキンモクセイ、写真にはありませんがツゲの仕立物やツバキやサカキといったものも剪定しました。
一日中マツの手入れをしていると親指の付け根が腱鞘炎気味になってしまいます。腱鞘炎はそれが起こる原因となる動きを止めないと痛みが引かないらしいのですが、庭師である以上それはできませんのでどうにか手際よく、かつ傷めないような方法を模索していきたいと思います。
それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!
小俣
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